【New! 12期生】 瑞乃怜 | Rei Mizuno

Profile
軽微な斜視弱視(強度の眼振あり)、性同一障がい(MTF, トランスジェンダー/アセクシュアル)、心的外傷後ストレス障がい
神奈川県出身
多摩美術大学大学院美術研究科博士後期課程

これまでの活動、アピールポイント:
私はLGBTQIA+におけるトランスジェンダー(MTF)、アセクシュアル(無性愛者)、パンセクシュアルで、恋愛や性愛と無縁の人生を歩んできました。

幼少期から美術や芸術に肩を寄せる生活を送り、2019年まで国内の美術系大学で修行しました。卒業後は画業の他、デザイナー、イラストレーター、アートモデルとして国内外で制作・展示活動を続けています。

生い立ちの影響も手伝って、人生の様々な局面で暴力や強姦を体験しました。体は歪み、大人になった今も上手に笑えません。最近、当時暴行を受けた部位に幻痛のような症状が生じ、当時が鮮烈に蘇る体験をしました。或る日を境に、どんなに激しい暴行を受け、たとえどんな痛みを抱えても平気だった自分を「強い」と信じ込んできた私にとって、身体と精神の無自覚なすれ違いを肌理で感じる体験は鮮烈でした。そんな紆余曲折を経て、絵画中心だった表現形式は変容し、やがて美術を下地にしたアートモデルに漂着します。それは自分にとっても思いがけない出会いでした。21年末からは自身の生い立ちや体験を題材に作品撮りを行い、クィア・アートの文脈に乗せて国内外の画廊や美術館で発表しました。

一つはっきりしていることは、私は、被害者としてではなく、今この瞬間を凝視する表現者としてここに(立って)居ます。こうした体験があったからこそ、今の私が象られました。暴力は私を支えてしまっている悩ましい体幹のようなものです。今は、芯まで痛みの染み込んだいわくつきの身体を引きずりながら、その行方を問う準備ができています。
私にとってモデルは絵画と同じ「制作」です。撮影では、細さではなく、アートモデルならではの身体のボリュームや胴部の凹凸を活かせます。

制作では、専門実技である版画表現を下地に、多層的なレイヤー表現や、ヴィヴィッドな色彩を活かしたデジタル表現が強みです。とくに夜景が好きで、煌めくビル群の背景画を度々手掛けます。

今後の抱負:
この社会でセクシュアルマイノリティや障がい当事者として生きることは、様々の目に見えない(しかし確実に存在する)分断や孤立と向き合うことを意味します。
私はこの10年、孤児や前科者をはじめとする様々な人々の自立/更生/生活支援に携わってきました。
そこでは、かつての自分と同様に様々な事由で社会空間から「なかったこと」にされ、梯子を外され、居場所を失った人々の姿を目の当たりにしてきました。
このような背景から、私は今後も自分の生涯を、社会と人々とをつなぐ小さな架け橋として役立てたいと願っています。

また、本邦ではまだまだ言及の乏しい(2022年現在)トランスジェンダーやアセクシュアルについて、当事者として、モデルや美術家という在り方を起点に、撮影や制作に加えて、様々なレイヤーレベルで言葉を交わす機会を創りたいです。そうすることで、強烈な社会規範の中にあって、自身の居場所を得難い人々と連帯し、明日をどう生きるべきか一緒に考え、来る時代を切り拓いていきたいと願っています。

またモデルのみならず、一人の美術家として、専門性を活かして身近なタレントの進出を背後から下支えしたいです。そうして、考え抜かれた質の高いコンテンツを持続的に提供することで、タレントや事務所が目指す目的や夢を実現し、応援してくれるファンの皆様やご家族に喜んで頂けたらこの上ないです。

SNS
Twitter:@MizunoRei_
Instagram:@mizunorei.model